その腹痛やハリ、便秘ではなく腸閉塞かも?
- 2016.03.21
- 病院・検査にまつわるコラム
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便秘の原因になるのは必ずしもその人の運動や食事の習慣などが原因であるとは限りません。そういったことが原因のときには我慢していれば治りますが、腹痛やお腹のハリに耐え難い苦痛がある場合もあるでしょう。
そういうときには躊躇せずに病院に行って問診や検査を受けることが大切です。
放っておいても治らない病気にかかってしまっていることもあるからです。
激しい腹痛に見舞われたら疑うべき病気
便秘が長い間続くとお腹のハリが気になるだけでなく、それがだんだんと苦しさを増してしまいがちです。そして、腹痛をもたらすようになってしまうことも経験したことがある人は多いでしょう。そして、我慢していてお通じがあれば治るという経験をしていると我慢していれば良いと考えてしまいがちです。
しかし、激しい腹痛に襲われ、お腹のハリも日に日にひどくなっている気がするというときには注意しなければなりません。便秘が体質的なものによって起きているのではなく、腸の形が変化してしまっていて、それが原因となって生じている病気がある可能性があるからです。
腸閉塞がその病気として知られているものです。
腸の形が変化して腸閉塞になってしまう原因
腸閉塞は腸の形が変化させられてしまうことによって食べ物などが腸を通過できなくなってしまっているものであり、その変化が何かによってもたらされています。
その原因が腸の外側にある場合と、内側にある場合とがあります。
原因が外側にある場合には、他の臓器の場所が動いてしまったり、手術を行ったりしたことが原因で腸が圧迫されたりねじれたりしてしまうことにより生じるのが一般的です。
一方、内側に原因がある場合として典型的なのは腫瘍ができてしまっているというものであり、大腸がんや直腸がんが原因となって腸閉塞が起こっているという場合もあります。
いずれの場合にも早期の検査と診断を受けて治療を行っていくことが大切です。
腸閉塞による便秘の治療の方法
腸閉塞が起こってしまっていると通常の生活をしていても治ることはまずありません。
しかし、必ずしも手術を行う必要はなく、保存的治療が基本的な方針となります。
食事をすることをやめてしまって栄養を点滴によってとる生活をしばらく送るようにすることで胃腸を休めることによって治すことができる場合が多いからです。
また、症状が著しい場合には腸の内容物を管を通して汲み上げることによって回復させるというのが一般的な方法です。
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