下剤依存症について【即効性のある便秘薬に潜む危険とは?】
- 2016.06.24
- 便秘薬の選び方や使い方
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子宮がある関係で女性は便秘になりやすい人が多いといわれていますが、中には下剤を使用して出している人も少なくないことでしょう。
しかし、あまりに依存してしまうと危険性があるということはご存知でしょうか。
「下剤依存症」ってなに?
便秘に悩む人にとっては、1週間2週間でないというのが普通という人も少なくありません。出ないことが余計ストレスとなって、トイレに行くことが億劫になりさらに出ないとなると、ますます便秘の症状が悪化していきます。
その場合、市販の便秘薬でなんとか出すという経験をしている女性も多いかと思われますが、時々出にくい時に使用するのは良くてもそれが日常的となって手放せなくなると問題です。
便は、便意があって普通に出すのが一番望ましく、便秘薬を使用しないと出すことができなくなる下剤依存症に陥ると、自然に便意を感じることがなくなっていきます。
また、慣れてしまうと少しの量ではなかなか便意を感じることができなくなり、どんどん薬の量が増えていき、最終的に大量の薬を飲まなくては排便ができない状態になってしまうのです。
これ下剤依存症と呼びます。
即効性の便秘薬に潜む危険性
便秘薬には多くの種類が存在しますが、その中でも「アントラキノン系」の薬は下剤依存症になりやすい薬の一つです。
特徴として、センナ、アロエ、大黄などを含む成分がそれに当たりますが、大腸にじかに働きかけることでダイレクトに伝わり便意をもよおします。
しかし、即効性が高いということはそれだけ依存性が高いということでもあり、継続的に使用することで自力での排便が不可能になり、薬を使用しなければ排便できない状態になってしまうことが考えられます。
それが、身体にとって良いことだといえるでしょうか。
また、即効性の薬というのは副作用も強く、腹痛だけでなく吐き気や嘔吐が出る場合もあり、身体にかかる負担が大きいのも特徴です。
便秘薬の使用をしないで便秘を改善する方法とは
便秘にも軽度や重度など症状によっても異なります。
軽度の場合であれば、食事内容の改善などから、症状が落ち着くことも考えられます。
たとえば、腸の機能を回復するために規則正しく3食しっかりと食べて朝食を抜かないことも大切です。
その他、便のを柔らかくするために水溶性の食物繊維を含む食べ物を積極的にバランスよく取るようにしたり、便を出やすくするオリーブオイルなどを1日大匙2杯分ほど取るようにするのも良いでしょう。
一方、全く自然に便意を感じることができなくなった重度の場合には、自己判断で改善するのではなく医療機関でしっかりと治療を行うようにしましょう。
最近では、便秘外来という専門の外来も登場していますので、じっくりと時間をかけて治療をしていくことが大切になっていきます。
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