妊娠中の腹痛について【便秘の腹痛と危険な腹痛の違いとは?】
- 2016.07.05
- 便秘に関する豆知識
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妊婦の方は、子宮が大きくなることで便秘を起こして、腹痛を伴う場合があります。
女性の方の場合はもともと便秘の方も多いため、常用していた薬が利用できないといったことにより便秘がひどくなる場合もあり、長時間排便が行われないことにより、ひどい腹痛に見舞われるケースがあります。
便秘の解消法
妊婦の方は女性ホルモンが分泌されることで、自律神経のバランスが崩れ、腸の運動が鈍ることにより便秘を引き起こしやすくなるということもあります。
便秘の方の場合、規則正しい食事、食物繊維を含む食品を積極的に摂る、こまめに水分補給をする、ヨーグルト、納豆などの発酵食品により善玉菌を増やす、適度な運動や下半身を冷やさないなどの対策をすることで解消することができます。
食欲がない場合でも、食事を抜くと逆効果となってしまうため、逆効果です。
また、症状がひどい、対策を講じても良くならないという場合には、自分が妊婦であることを告げた上で医師に相談することがお勧めです。
心配いらない腹痛の症状
妊婦の方で心配する必要がない腹痛の症状として、下腹部が外に張る感覚があって痛い、おなかから腰にかけて痛みがある、おなか全体が引っ張られる感覚がある、生理痛に似た痛み、キュッとした軽い痛みなどの症状は一時的な場合は特に心配する必要がありません。
妊婦が気をつけるべき危険な腹痛の症状は、締め付けられるようなお腹の痛み、継続して痛みがある、下腹部がズキズキと痛む、下腹部に強い痛みを感じるなどの症状の場合、自己判断することなく早めに医師に診断を受ける必要があります。
また、腹痛にあわせて出血、基礎体温の低下、つわり等の妊娠症状がなくなった、頭痛などの症状がある場合には危険な場合があります。
出血をともなう腹痛には注意が必要
危険な症状として、我慢ができないほどの痛みや、出血を伴う場合には特に気をつける必要があるということを覚えておくことが大切です。
受精した卵子が子宮内の粘膜に着床しないでほかの場所で着床することで起こる、子宮外妊娠や、胎盤や絨毛が剥がれだす絨毛膜下血腫などの可能性もあります。
いずれの場合も症状が経過するにつれて、腹痛がひどくなる、急激に痛むといった症状が現れるのが特徴なので、もしそういった痛みが現れる場合や、そういった病気が疑われる症状の場合には医師の診断を仰ぐことが大切です。
少しでもおかしいと感じるような症状があった場合には、まずは病院に行き検査をしてもらうことで、流産などを回避することができます。