便秘で吐き気は普通?便秘が原因で吐き気がおこる理由とは
- 2016.03.19
- 便秘に関する豆知識
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同じ消化器官である胃と腸、両方の調子が悪くなった場合に便秘と吐き気が同時にくることは往々にしてあります。
しかし、便秘が原因で吐き気をもよおすときは、かなり体への負担がかかっていることが考えられます。体が助けを求めているサインとも言えるのです。
また想像以上に体が深刻な状態に陥っている可能性もあるため注意が必要です。
吐き気をもよおす便秘にはどのような種類や症状があるかを知っておくとよいでしょう。
痙攣性便秘の症状
まずそういった状態のときは痙攣性便秘が考えられます。
これは機能性便秘の1つで、腸の働きの低下により引き起こされる症状です。
排便前に激しい腹痛が見られたり、便が出なかったり、残便感があったり、下痢を繰り返したりする症状が見られます。
原因としてはストレスなどにより自律神経が乱れることで胃腸が過敏になり、お腹にガスがたまって吐き気をもよおしてしまいます。
その他、風邪を引いたときなどにも胃腸の働きが低下してこういった症状が見られることがあります。
このような症状が出た時は無理をせずに休むこと、体を冷やさないことや腸に刺激を与えないようにすること、そして腸に負担のかかる食事を採らないように気をつけることが大切です。
ストレスとの関連性
ストレスが多い現代社会では、便秘になる人は多く、特に女性には珍しくない状態です。
できる限り腸の働きを助けるための食事内容の改善や正しい運動習慣を身に着けることで改善が期待できます。
また、疲労やストレスを溜めすぎないことも大切です。
自分なりのストレス発散方法を見つけて、体にかかる負担を軽くしていきましょう。
器質性便秘の症状
次に、最も恐ろしいのが器質性便秘が原因の吐き気の場合です。
器質性便秘とは、胃や小腸、大腸、肛門などに疾患があることにより引き起こされる重大な病気によるものです。
内臓の重大な疾患によって現れる吐き気なので、命にかかわる病気の場合があります。
その他の症状として、血液の混じった便が出たり、激しい腹痛に襲われたりすることがあります。
この場合の考えられる内臓疾患は、大腸がんや腹膜炎、腸閉塞、女性に多く見られるようになった子宮筋腫などです。
いずれも放っておくと危険を伴う疾患なので、このような症状が見られたら一刻も早く病院で検査、治療を受けることをおすすめします。
こういった疾患は先天性の場合もありますが、長年の無理や疲労が蓄積したり、食事や運動習慣が良くないことによって起こることが考えられます。