産後の便秘はどうすれば治るの?
- 2015.11.25
- 便秘の原因について
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不安いっぱいの出産から解放されたと思ったら、今度は便秘に悩まされてしまうケースもあります。
ここでは、産後の便秘の原因、どうすれば良いのかという対処法、下剤を使っても良いかどうかについてみていきます。
産後の便秘はなぜ起こる?
産後の便秘は、様々な原因が絡み合って起こります。
まず、妊娠という慣れない状態に長期間さらされたということがあげられます。
産後もこれから育児がうまくいくかどうか不安で自律神経の働きが乱れてしまうこともあります。
さらに、妊娠中はお腹が大きくなって動けなくなるので、運動不足で筋力が低下してしまうことも多いです。
排便には肛門括約筋という肛門を開け閉めする筋肉だけではなく、腹筋や背筋なども使います。
妊娠中の運動不足でこれらの筋力が低下してしまうことで、うまく力が入らずに便秘になってしまう可能性があります。
そのほか、分娩時に痔になってしまったり、帝王切開の傷跡が開くのが怖くてうまくいきめないことが原因になることもあります。
母乳で育児をしている場合には、水分が母乳を与えることで失われてしまうため、水分不足になります。
これにより、便が硬くなって出にくくなることもあります。
どうすれば治るのか
具体的にどうすれば良いかです。
まずは、排便を我慢しないことが大切です。
女性が男性よりも便秘になりやすいのは、排便を恥ずかしがって我慢してしまうことが関係していると言われています。
赤ちゃんにつきっきりでお世話をしていると、ゆっくりトイレにも行けないケースもありますが、これが原因で便秘を悪化させてしまうこともあります。
トイレに行く時には、赤ちゃんをベビーベッドなどに寝かせて安全を確保させておきましょう。
排便する短い間ならば問題ありません。
筋力低下が原因の場合には、産後1ヶ月を目安に骨盤を引き締める運動を行うようにします。
ストレッチなど家でできる運動もあるので、無理がかからないように緩んだ筋肉を引き締めていきましょう。
食事と水分補給もポイントです。
母乳で1日約600ml〜1L程度の水分が失われるので、2Lを目安に水分を摂りましょう。
食事は食物繊維を意識して摂取して、低カロリー・高タンパク質の和食をメインにすると良いです。
下剤の利用について
これらの改善方法を試みてもダメな場合にどうすれば良いかです。
この場合には、授乳中でも副作用の心配がない下剤を産婦人科で処方してもらうという方法があります。
市販の下剤だと母乳に下剤の成分が溶け込んで赤ちゃんに悪影響になることがあるので、必ず産婦人科で相談してから使用を検討しましょう。