腹痛や吐き気を伴う困った便秘の原因と解消法
- 2015.11.01
- 便秘の原因について
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便秘がちな人が腹痛や吐き気を伴った症状をおこしたらどうしたらよいのでしょうか?症例別に解消法を考えます。
便秘とともに吐き気、お腹がはる
突然の腹痛で吐き気を伴う場合に一番考えられるのは、便秘により腸の動きが悪くなっていることです。
この場合お腹がはるような痛みを伴います。
ガスもたまり、もうこれ以上食べ物を受け付けない状態になっています。
この場合、絶食するのが一番です。
そして水分をたくさん取ります。
下剤を使うことも有効な処置ではありますが、もっと腹痛がひどくなる可能性もあります。
水分と絶食により、腸が動いていき少しずつ食べたものが消化されていきます。
できれば2~3日絶食して過ごすのが一番です。
また便秘による腹痛なら、便が出た後はすっきりして痛みも解消されます。
便秘は食べ物や水分で防ぐことができます。
野菜やイモ類海藻類など繊維が多いものを積極的にとりましょう。
ヨーグルトやりんご、バナナなども効き目があります。
また朝起きてすぐに水を飲むのも便秘の改善や予防に効果的です。
さらに適度な運動は、腸を刺激して腸の蠕動運動を促進します。
下剤に頼らないで便秘を解消する努力をしましょう。
下剤に頼ってばかりいると下剤がないと便がでなくなってしまいます。
激しい腹痛と血便
この場合に考えられるのは大腸のがんです。
大腸のどこかにがんができていて、便のとおりがわるくなって便秘になっているのです。
血便がでたら至急、腸の検査を受ける必要があります。
大腸のがんの場合一番、便に症状があらわれやすいです。
便が血便だけではなく黒っぽい色をしているときもあります。
出血した部位によって色が変わります。
黒っぽい色は胃や十二指腸など消化器官の上部から出血しているときに見られる色です。
コールタールのような黒い色をしています。
大腸や肛門に近くなるほど赤い色の便になります。
便秘がちな人は、腸に悪玉菌や排出物をためこんでいます。
その結果がんになることも考えられます。
普段から便秘にならないような、食生活や水分、運動などをすることは大事です。
きりきりする痛み、吐き気
冷や汗をかくような激しい痛みの場合は、腸捻転や腸閉そくを起こしていることが考えられます。
この場合、一刻も早く病院に行かないと命にかかわります。
腸が閉塞しているので便が通ることができないのです。
通常の腹痛より何倍も激しい痛みが襲ってきたときは救急車で病院に行きましょう。