便秘で病院にいったらどんな検査と治療が受けられるの?
- 2016.03.12
- 病院・検査にまつわるコラム
- 1338view
しつこい便秘に悩まされていて、色々な解消法を試してみてもなかなか治る気配がないということもあるでしょう。そうなるとだんだんと心配になってきて病院に行って検査を受けたほうが良いのではないかと思うようになります。
実際に行ってみるとどんな検査を受けることができて、どのような治療が行われるのでしょうか。それを知っていると本当に病院に行った方が良いのかを決断しやすくなるでしょう。
便秘で病院に行って受けられる一般的な検査
色々な解消法が通用しないしつこい便秘になると、放っておいても治らないかもしれないと思って検査を受けに行きたいと考えるようになるでしょう。そういったときに病院に行って受けられる検査には様々なものがあります。
原因として他の病気がある可能性があるため、その原因を探るために色々な検査を行わなければ医師も診断するのが難しいからです。
まずは問診を受けることから始まりますが、その後で受けることになる典型的な検査は血液検査と便潜血検査、腹部X線検査といったものになり、基礎的な疾患がないかや便のつまり具合を診てもらうことができます。
これらの検査結果から判断してさらに精査が必要となった場合には内視鏡検査や造影剤を用いたX線検査が行われたり、MRIやCTによる画像診断が行われるようになることもあります。
こういった検査を行うことによって視覚的に大腸やその周りの状態を見ることができるため、どういった変化が起こっているのかがはっきりと医師にわかるようになるからです。
便秘治療の出発点となる基本療法
検査によって病気が見つかった場合にはその治療を行っていくことになります。
しかし、特に病気が見つからなかった場合には基本治療として生活指導が行われるのが一般的です。
生活習慣の改善がその主眼になるものであり、食事療法や運動療法についての指導を受けたり、規則正しい生活やストレスの緩和、十分な睡眠といった指導を受けることになります。
特に食事療法として食物繊維の摂取や、運動療法として適度な運動習慣をつけるという指導がなされるのが典型的です。
薬物療法によって直接便秘を解消する治療
基本的な生活習慣の改善によって治療が行えない場合や、便秘の改善に急を要するような場合には薬物療法が行われます。
その基本となるのが下剤の使用であり、緩下剤と呼ばれる弱い下剤と峻下剤と呼ばれる強力な下剤とが症状に応じて処方されます。
基本的には緩下剤から開始して、効果が見られない場合には峻下剤に切り替えていくことになるでしょう。