つらい便秘に下剤を使用してもいい?【注意点と副作用とは】
- 2016.06.03
- 便秘薬の選び方や使い方
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頑張ってもなかなか便が出ないとき、下剤を使用して出したという経験を持っている人は多いことかと思われます。
しかし、継続的に使用したり副作用が出ることもあるため本当は慎重に使用するのが望ましい薬でもあります。
では、下剤の服用における副作用や注意点とはどんなことなのでしょうか。
下剤とはどんなもの?
下剤にはいくつかの種類が存在します。
大きく分けると便に水分を与えて柔らかくして排便を促すタイプのものと、大腸そのものに働きかけて腸の動きを活性化させるタイプがあります。
前者は副作用が少なく、胃腸にかかる負担も少ないので自然に近い状態で排便を促す作用がありますが、大腸そのものに働きかけるタイプのものは人工的に押し出す作用があるので体にかかる負担も大きく吐き気や頭痛、腹痛といった副作用も大きいことがあります。
特にこのタイプの薬は依存性が強いので継続的に使用するのは危険性が高いといえます。
乱用することでの副作用とは
便は体外に排出されないと、また腸内で便から出る有害物質が吸収されてそれが体内の血液に巡ります。
そのため、長期間便秘をしていると口臭や体臭まできつくなったりすることもあるので、下剤を使用してでも無理やり体外に排出した方が良いという人もいます。
しかし、出ないからといって乱用し続けると、今度は自然な便意がわからなくなりどこにいても常に下剤が手放せなくなる生活を送ることになります。
また、腹痛や吐き気だけでなくけいれんや不整脈などの健康被害も考えられますので、日常的に使用することは悪影響が強く出ることになるのです。
その他に気を付けたい注意点は?
身体に悪いことはわかっていても、下剤を使用しなければ排便できない人もいることでしょう。そういった人たちのために注意点を挙げていくと、複数の下剤を使い分けることと正しい用量・用法を守ることとです。
ほとんどの人が同じ種類のタイプの薬を使用をしているかと思われますが、1種類の薬に慣れてしまうと耐性ができてしまいたくさんの量を飲まなければ便意が訪れなくなり依存する可能性が高くなりますので、併用していいのかどうかを確認してから数種類の薬を使い分けるようにしましょう。
そして、必ず一日の摂取量を守りたくさん飲み過ぎないようにしましょう。
摂取量を守っても改善できなくなった、全く効果が期待できない場合には自分で何とかしようとせずに医療機関で一度診てもらうようにしましょう。
受診する科は様々ありますが、最近では便秘外来という専門の外来も出てきているのでそちらで詳しく検査してもらうのも良いですので、自分一人で解決しようとはせずに専門医の助けを借りるようにすることをおすすめします。