便秘薬と整腸剤、どう違うの?
- 2016.04.09
- 便秘薬の選び方や使い方
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便秘を解消するための薬に、便秘薬と整腸剤があります。
どちらがいいの?と疑問に思う方も多いと思います。
整腸剤とは?
整腸剤は主に腸の中の環境を整えて、正常にお通じが来るようにする薬です。
善玉菌とか悪玉菌とかきいたことありませんか?
腸の中で、善玉菌が増えると、腸内に入ってきた食物をきちんと分解吸収して、残ったものを体の外にスムーズに排出しますが、悪玉菌が増えると分解吸収がうまくいかず、腸内に未分解の食物がたまってしまい、体の外に押し出すことができなくなってきます。
その腸内環境を整える働きをするのが、整腸剤です。
即効性は期待できないので、一応お通じはあるけれど、残便感がある、すっきりしないときの服用がおすすめです。
また、整腸剤は便秘の時だけではなく、下痢の時にも服用します。
下痢のときも、腸内環境が崩れていることが原因なので、整腸剤を服用して、腸内環境を整えることで下痢の症状も改善させることができます。
便秘薬とは?
便秘薬は腸内にとどまっている便を体から排出する作用のある薬です。
この薬には腸の動きを良くして便を体外に排出する作用のある薬と、固くなって出にくくなっている便を柔らかくして、体外に排出する作用のある薬があります。
腸の動きをよくする働きのある便秘薬は服用してから便が出るまで、6~7時間ほどかかるので、多くは寝る前に服用して翌朝お通じがくるという使い方が一般的です。
腸の動きをよくするため、服用すると多少腹痛を感じる方もいるかもしれません。
服用量は最小量から試してみて、スムーズにお通じが来る量を見つけてください。
また、便秘になると、便の先のほうが固くなってしまい、ますます便が出にくくなります。
その場合、便がスムーズにでるように、便が柔らかくなる薬をのむことで便通がつくようになります。
どちらの薬でも効果に差はないので、自分の体質にあった薬を使うといいでしょう。
また、便秘を慢性化しないようにするために、日常の生活も気を付けましょう。
便通をよくする食品をとる。
特に水溶性の植物繊維を含むものを多く取るようにしましょう。
海藻類、きのこ類には多く含まれているので、積極的にとってください。
水分も大切です。
水分が足りないと、便が固くなってしまい、便が出にくくなってしまいます。
また、朝起きてすぐ冷たい水をのむと、腸を刺激して便通がつくきっかけになりますよ。
運動不足も便通がつかない原因になりますから、心がけて体を動かすようにしてみてください。
日常生活を気を付けて、薬を上手に利用して、便秘を解消しましょう。