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【パントシン】薬による便秘解消法。パンシトンの働きと飲み方の注意

便秘の時に使われる薬の一つとして、パントシンがあります。
便秘だけではなく、パントテン酸欠乏症やそれに伴う脂質異常症の治療にも使われます。
ここでは、パントシンの働き方と、飲み方の注意点についてみていきます。

どんな働き方をするのか

パントシンの有効成分のパンテチンは、ビタミンB5(パントテン酸)とも呼ばれます。
これは体内で合成されています。

補酵素Aの前駆物質なので、このパンテチンが不足してしまうと代謝のサイクルが乱れて、組織や細胞がうまく働からなくなってしまいます。
通常は不足することはありませんが、妊婦や授乳婦などは不足することがあります。

パンテチンが不足すると、CoA(補酵素A)やアセチルコリン(神経興奮伝達物質)が不足してしまいます。
アセチルコリンが不足すると交感神経の働きが優位になりすぎて、副交感神経の働きが悪くなります。

パントシンは、CoAを増やしEDアセチルコリンCoAを増やすことで、コリンからアセチルコリンが作られるのを助けて腸管運動を活発にする働きがあります。

普通は不足しない?

肉野菜炒め

パントシンの有効成分のビタミンB5が不足することは、普通の食生活をしている限りはありません。
普通に食事が摂れていない状態や、妊婦や授乳婦で普段よりも必要な量が増えている場合に不足することがあります。

ほかにも、急速にビタミンB5が使われてしまうような代謝異常で不足することがあります。
なので、普通に食べられている人、妊婦や授乳婦意外の人がパントシンを便秘解消のために使ったとしても、劇的な効果は期待できません。

水溶性ビタミンなので過剰分は尿から排出されてしまうので危険性は少ないですが、普通に食べられている人はほかの薬を使ったほうがいい場合が多いです。

飲み方の注意点

パントシンはほとんどの食品に含まれているビタミンです。
パントテンという成分の由来はギリシャ語で「どこにでもある」という意味で、普通に食事をしていれば当然のように摂取しています。
なので、副作用はほとんどありません。

まれに起こる副作用としては、下痢、軟便、食欲不振、嘔吐、などがあげられます。
しかし、重篤な副作用が起こることはほとんど心配ないようです。

成人では、1日30~180mgを1~3回に分けて経口投与します。
弛緩性便秘には1日300~600mgを1~3回に分けて経口投与するようにします。
年齢や症状によって適量は異なるので、最初のうちは最低限の量を使って試してみましょう。

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