便秘に効く漢方薬の種類と注意点
- 2016.04.20
- 便秘薬の選び方や使い方
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便秘になってしまうと、肌荒れや吹き出物、腹痛やお腹の張り、腰痛や肩こり、イライラや不快感など心身ともに影響が出てきてしまいます。
改善するためには、食生活を見直したり運動を行なうことによって改善していくことができます。それでも改善できない場合、漢方薬を飲むことによって改善することが期待できるのです。
便秘のタイプ
便秘のタイプにはさまざまなものがあり、原因も症状もさまざまです。その原因に合わせた漢方薬を飲んでいくことで便の排泄をスムーズにしてくことができるようになります。
タイプとしては、腸内環境が悪く老廃物が溜まっているもの、ストレスなどで自律神経が乱れて腸の動きが悪くなってしまっている、食生活の乱れや運動不足によって引き起こされるタイプや水分が不足しているため便が硬くなって排泄されてない、体が冷えていることによって腸が動かなくっているという五つに分けられるとされています。
便秘に効果的な漢方薬
漢方薬を飲む場合、体質に合った物を飲むことで効果が発揮します。
腸内環境が悪いというタイプには血液の流れを良くする桃仁の入った「桃核承気湯」、消化管の通りを良くする効果のある「大承気湯」がおすすめです。
ストレスタイプには気の巡りを良くするとされる柴胡という生薬の含んだ「大柴胡湯」、ホルモン分泌を良くする「加味逍遙散」が良いとされています。
食生活が悪い場合には、腹痛を和らげて胃腸の調子をよくする効果のある「小建中湯」、胃腸を丈夫にするのに効果的な「補中益気湯」が向いています。
水分不足タイプには、便を柔らかくして便通を良くする「潤腸湯」や「麻子仁丸」が適しています。
体の冷えが原因という場合には、体を温めて胃腸の機能を良くする効果のある「桂枝加芍薬湯」のほか「人参湯」が効果的です。
実際には複数の症状が組み合わさっていたりすることがあるため、症状合わせて処方してもらうことが大切となります。
飲む時の注意点
便秘に効果的な漢方薬ですが、飲むときには注意する点がいくつかあります。
便秘薬を毎日服用してしまうと、自分で排泄する機能が低下してしまうといわれています。そのため本当に辛い、出ないと感じたときに飲むようにしていきます。
また、効果が実感できないからと過剰に飲んでしまうとトラブルになってしまうことがあるため用法用量を守っていくことが大切です。
服用したい場合には、必ず専門の医師に診断してもらうことも重要となります。
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