酸化マグネシウムが便秘に効果的?!【効果や安全性と副作用について】
- 2016.06.20
- おすすめ便秘解消法
- 1052view
便通に悩み、なんとか改善したいと思っている人の多くは酸化マグネシウムという文字をよく目にするのではないでしょうか。
市販の便秘薬の成分としても多く用いられており、効果も確かなものです。
では、なぜこの成分が便秘に対して効果的なのでしょうか。具体的な作用やメカニズム、安全性についてみていきましょう。
腸内の水分不足が便通を悪くする
腸内の水分不足は便通を悪くしてしまう原因の一つです。
豆腐を想像してみてください。水分をたくさん含んだ柔らかい豆腐も乾燥してしまえば小さく硬くなってしまいます。
便もこれと同じで、腸内の水分が不足すると便が硬くなり排便しにくくなります。
水分が不足した便は小さく凝縮して腸を刺激しないために便意を促すせんどう運動も起こりにくくなります。そしてこれが繰り返されることによって便秘が慢性的なものになってしまうというわけです。
酸化マグネシウムが便通を良くする理由
酸化マグネシウムが便秘に有効とされる理由は腸内に水分を補給して保湿を促し、便を軟らかくしてくれるところにあります。では、酸化マグネシウムとは具体的にどのような働きをするのでしょうか。
実はこの成分は体内を通過しながら水分をどんどん吸収して蓄えることができます。
しかも一度蓄えた水分は腸から再吸収されることがありません。これらの機能によって腸内を保湿することができるようになります。
そして保湿された腸の中で便は水分を含むようになります。
その結果、便は大きく柔らかくなり排便しやすくなるとともに腸を刺激してせんどう運動を促し便通も良くなります。
また、胃酸を抑えて胃の調子を整え胃炎や胃潰瘍に効果があるともいわれています。胃の具合が悪いことが原因で便秘になることもありますが、この点でも有効です。
ただし、即効性はありません。
酸化マグネシウムの安全性と副作用
マグネシウムは人が生命活動を行う上で必要不可欠なミネラルの一種で毒性はなく安全な成分です。便秘薬としても腸に対して強い刺激を与えたりするわけでもないので身体に悪い影響はほとんどないと言っても良いでしょう。
しかし必要以上の摂取は身体に悪影響を及ぼします。
特に心臓や腎臓に疾患を抱えている人は注意が必要です。過剰摂取によって高マグネシウム血症になる危険性が高まります。
また、カルシウムと一緒に摂取するとミルク・アルカリ症候群になる場合もあります。
常識的な範囲での摂取では問題ありませんが、過剰摂取は控えるようにしましょう。