宿便ってどんなもの!?宿便と便秘の違い
- 2016.05.21
- 便秘「基本のき」
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便秘と宿便の違いは、誰もがふと疑問に思う事柄です。
どちらもお腹にたまっている便には変わりがないのでは?と思いますが違いがあります。体に当たる影響にも違いがあります。
いったいどのような違いがあるのでしょうか?
便の排せつ機能が低下すると?
便秘とは腸の排せつ機能がなんらかの原因で低下して数日間便がでない状態をいいます。
小腸から送られた食物を送る大腸のぜん道運動が停止し、物を送りだす機能が低下しています。
理由はいろいろ考えられますが、食物繊維が不足した食事、水分不足、不規則な生活などさまざまな原因が考えられます。
便が出ない状態が続くと、体に悪影響を及ぼします。腸内環境が悪化して、腸の中に老廃物がたまり悪玉菌が優勢になっています。
そのため肌が荒れたり、吹き出物ができたりします。
腸の動きが衰えてお腹がパンパンに膨れて食欲が低下してしまいます。また血行が悪くなり肩こりや腰痛の原因になります。常にイライラして不快感を感じてしまいます。
またトイレで無理にいきんだりすると痔になってしまいます。
腸内に長い間ためた便
宿便とは本来なら出るはずの便が腸のあちこちに長い間たまっている状態です。
便秘よりもっと古い便がたまっているので腐敗臭いがひどいです。
便秘でもある程度臭いがしますが、宿便の臭いはチーズが腐ったようなにおいと形容されることもあります。
また、便秘と宿便では色が違います。宿便の色はほぼ真っ黒です。これは腸内にいた時間が長かったためです。
数日間の便秘程度で便が真っ黒になることはほぼありません。
他にもある便秘と宿便の違い
形も違います。
便秘の場合はカチカチやコロコロとして石のような便がおおいのですが、宿便は腸の形をしていたりらせん状になっていることが多いです。
腸のあちこちに便がたまるのは防ぐことは難しいですが便秘を防ぐことは努力したいで可能になります。
朝起きたらコップ1杯の水を飲む、運動を定期的にする、食物繊維の多い食事をするなどは意識することで可能になります。
また、夜更かしをせずに早寝早起きをする、日ごろから水分を多めにとるなども便秘をふせぐために効果的なことです。
便意を感じたら早めにトイレに行くことが大事です。便意を我慢していると水分が失われ便が硬くなってしまいます。
どうしても便が出なければ下剤を使うことはやむを得ませんが、下剤にばかり頼っていると自力で排便ができなくなってしまいます。
できるだけ自然な便意を催すように努力が必要です。