毎日排便があっても便秘?判断方法とは
- 2016.02.10
- 便秘「基本のき」
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毎日排便しているのにお腹にガスが溜まりやすく、グルグルと音がしやすかったり、おならをするととても臭いニオイがするときには、便が腐ってガスを発生させてしまっている可能性があり、すぐに対応をはじめないと大変なことになる場合があります。
便秘の正しい知識を持つ
3日以上お通じがない人は便秘であるといえて、毎日排便がある人は出ない人が大変そうという印象を持つ人も割りと多くいます。
しかし、毎日出ているからといって、便秘では無いということにはなりません。
腸はある程度まで便を溜めこんでしまう場合があり、徐々に固まりボール状になっていくことがあります。
柔らかい便がそのボール状の塊と腸壁との隙間を通り抜けていくことができるので、極端に言えば下痢をする人でも便秘になっている可能性があります。ボール状に便が固まってしまう理由は、水分や腸内細菌の不足、不溶性食物繊維ばかりを食べ続けているとおきやすくなります。
食物繊維は便通を良くするものとして知られていますが、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく取ることが大切で、不溶性だけだと腸内に残っている食べ物のカスや腸内細菌の死骸などと合わさって、どんどん体積を増やしていくようになり、蠕動運動でも上手く流れていかずに滞ってしまうことがあります。
便秘の簡単な判断方法
日ごろからコロコロとした鹿のふんのような便しか出ていない人は、便秘の可能性が高くなりますし、トイレで出した後でもお腹の膨張感が取れない場合なども該当してきます。仰向けになり膝を立ててお腹を手で軽く押してみて、硬くなっている部分があれば便の固まりの可能性が強くなります。
ガスも一緒に溜まっていると、ちょっと押しただけでも激痛を感じる人がいるので、強く押さないようにしてください。
溜めこまずに解消するために
毎日排便があっても、定期的に溜まっている便がないかを確認し、少しでも溜まっていれば排出する努力をすることが肝心です。
固まりはだんだん大きくなって、ソフトボールほどまで大きくなり、手術して取り出す人もいるほどですから、甘く考えないほうが良いです。
運動を行うことは蠕動運動を助けますし、乳酸菌を取り入れることも腸内環境を整えて便通を良くするためには必要です。
さらに、水分を十分取ることも欠かせないことで、便を柔らかくしてくれます。食べ物でも水溶性食物繊維を積極的に取り入れるようにすれば、毎日排便で便秘にもならない期待が持てます。