糖尿病だと便秘になりやすい理由は?食生活が腸に与える影響について
- 2017.03.27
- 便秘に関する豆知識
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糖尿病の人は、病気が原因で便秘になりやすくなることがあります。
糖尿病といえば、血糖値が常に高くなってしまい、血管や神経が傷つけられて様々な合併症と伴う病気です。
なぜこれが便秘と関係があるのでしょうか?
ここでは、糖尿病について、便秘との関係、改善ための食生活についてみていきます。
糖尿病とは?
1型と2型では、発症原因は違います。
1型は血糖値を下げるためのホルモン(インシュリン)を作るすい臓が、間違った免疫機能のために(自己免疫疾患)傷つけられて機能が落ちてしまうことで起こります。
インシュリンが作られなくなるので、血糖値が下がらなくなります。
2型は生活習慣病が原因です。
ブドウ糖の摂りすぎによってすい臓を酷使しすぎてインシュリンが作られにくくなったり、インシュリンの効き目が悪くなって血糖値が上がったままになります。
どちらも血糖値が上がったままという状態は同じで、血液の中のブドウ糖によって血管や神経が傷つけられてしまうことで、血管障害や神経障害が起こります。
便秘との関係
糖尿病の三大合併症(腎症・網膜症・神経障害)のうち、神経障害が起こると、便秘になりやすくなります。
自律神経(交感神経・副交感神経)が高血糖によってダメージを受けてしまうと、バランスがとれなくなります。
交感神経と副交感神経はお互いがバランスを取り合っている状態が理想です。
どちらかが機能しすぎると、体に様々な不具合をもたらします。
胃や腸の働きも自律神経によってコントロールされているので、神経障害が起きて自律神経の働きが阻害されてしまうと便秘が起こりやすくなります。
同じ理由で、下痢が起こりやすくなることもあります。
普通は交感神経が優位だと便秘、副交感神経が優位だと下痢になりますが、交感神経が優位になりすぎて痙攣性の便秘になることもあります。
改善方法
糖尿病の合併症で症状が出ている場合は、まずは血糖値をちゃんとコントロールすることに専念しましょう。
お医者さんから処方された薬とちゃんと飲むことは基本として、食事内容も気をつけるようにします。
食生活が腸に与える影響は、あなどれません。
食物繊維が足りていないと、便のかさが少なくなったり、硬くなって排出しにくくなります。
腸内環境を整えて排便を促すならば、善玉菌を増やす働きがあるオリゴ糖を摂取するのがおすすめです。
オリゴ糖は血糖値を上げないので、糖尿患者の人でも食べることができます。