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直腸がんの原因~食生活の欧米化が招く、日本人の腸内環境の話

日本の新たな直腸がん患者は年間6万人を超えています。
大腸は男性では4番目、女性では1番目にがんによる死亡率が高い臓器です。

この背景には食生活の欧米化があると言われています。

直腸がんってどんながんなの?

大腸に出来るがんが発生した部位によって直腸がんと結腸がんに分類されているのですが、大腸がんの約5分の2が直腸がんだと言われています。

初期では自覚症状がほとんどない場合も多いのですが、比較的わかりやすい症状としては下血です。直腸が肛門から20センチほどの部分のため痔が原因の出血と間違えられやすいのですが、肛門から出血して便器に血がついてしまうような状態が初期症状として現れます。

がんの組織は表面がもろいので便が腸を通過することで傷ついて出血してしまうのです。

便器を汚すような出血が見られない場合にも少しずつ出血していることがあるため、長期的に出血していて貧血に陥り、それで発覚するというケースもあります。

直腸がんの原因って?

原因として挙げられているのが、食生活の欧米化です。
古来より日本の食事は野菜や穀類を中心としたものでした。

しかし食生活が欧米化することで肉類や乳製品など脂肪分の多い食事を日常的に食べるようになっています。野菜や穀類などに比べると、肉類など脂肪分の多いものを分解するときには胆汁が多く分泌されるようになっています。

胆汁は腸内の発がんに関係していると言われていることと、野菜を食べる割合が減少してしまって食物繊維不足に陥って便秘になるなど腸内に老廃物が長くとどまるようになったことが原因です。腸が胆汁に触れている期間が長くなって発がんリスクが上昇していると考えられています。

また、肉類は腸内をアルカリ性にしてしまい、悪玉菌の増殖を招きます。悪玉菌はがんの発症リスクを上昇させると言われていることも原因の一つになっていると言われています。

腸内環境の改善が予防につながる

直腸がんの予防方法としては腸内環境の改善が挙げられます。

腸内環境の改善を行うためには乳酸菌を摂取して腸内の善玉菌を増やしたり、食物繊維を摂取して老廃物をスムーズに排出することが重要になります。

これは直腸がんの原因となる胆汁を多く含んだ老廃物をスムーズに排出することに繋がります。また、肉類など脂肪分の多い食べ物を控えるのも腸内の悪玉菌の増殖を抑制する効果が期待できます。

また、定期的な検診を受けることで早期発見早期治療が可能になります。
腸内環境の改善と合わせて定期的な検診を受けるようにしましょう。

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