便秘外来ってどんなとこ?どんな検査や治療をするの?
- 2016.05.12
- 病院・検査にまつわるコラム
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便秘の人が増えてきており、それにより、腹痛や肌荒れなどが起こったり、間違った市販薬の飲み過ぎで便秘の症状がさらに悪化したり、別の病気が原因の場合もあります。
そこで、便秘外来が増えてきています。
便秘に悩む人のための便秘の原因や便秘外来の検査、治療などについて詳しくみていきましょう。
便秘外来に行く前に:便秘の原因について
便秘には機能的便秘と器質的便秘の2つが考えられます。
機能的便秘は一般的な常習性便秘のことで、過敏性腸症候群や薬剤性の便秘も含まれます。
器質的な便秘は、大腸の疾患や切れ痔・いぼ痔などに多くみられます。痔がある場合は、排便時の痛みのために便意を我慢しているうちに便秘になってしまいます。
また、糖尿病や甲状腺の機能が異常な場合もまれに便秘がみられます。
精神的なストレスが原因の場合もあり、この場合はカウンセリングで治る場合もあります。便秘と下痢をくり返している場合、ガンの可能性もあります。
そこで、自分の便秘の種類を知るためにも様々な検査が必要なのです。
便秘外来での検査
他の診療科と同様に、まずは問診が行われます。
便秘が始まった時期や現在の排便の状態、腹痛やお腹のハリの有無、便意の有無、血便はあるか、食生活について、現在服用中の下剤についてなどです。
次に触診が行われます。お腹の張り具合だけでも、便秘の量などが分かるそうです。
病院によっては、他の病気の可能性が内科血液検査が行われたり、腹部X腺検査で腸内の便の様子を見ることもあります。
大腸がんがあるかどうかの検査が行われる場合もあります。大腸内視鏡検査です。
これらの検査により、治療の方向性が決定されます。
重大な病気が発見された場合は、その治療をすることになります。
便秘外来での治療
常習性便秘の場合、基本的には、食生活の改善指導がなされます。
下剤はやめなくてもいいけれども、でない時だけは服用してもいいそうです。
また、酸化マグネシウム(便を柔らかくする効果がある)とビオスリーという便秘改善のためのお薬と、食物繊維を食べるまたはサプリメントを飲むよう指示されます。
朝起きてすぐ水を飲むことも勧められます。発酵食品(特にヨーグルト)や海藻類を食べることも指導されます。また、運動不足により便秘も起こりますから、運動することも指導されます。
外来の先生とメールなどで状況を連絡しながら治療が行なわれることもあります。
このような治療で、常習性便秘の多くの人は改善されています。