知ってた?やってはいけない便秘薬の飲み方
- 2016.05.02
- 便秘薬の選び方や使い方
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便秘は、便が3日以上でなかったり、出ても少量で残便感がある状態の総称です。
人間は、食べ物から栄養素を吸収して不要な部分は便として排出することにより生きているので、これがスムーズに行えていない状態ということから様々な不調が起こりやすくなります。
便秘による体への影響
便が腸内にとどまっているということは、食べたものが胃から先に進みにくくなるということになります。
このために、胃の具合もおかしくなるので、便秘が改善された途端に今度は下痢になるというケースも少なくはありません。
また、腸内に便が長期間とどまっている場合は、発酵して有害なガスが発生します。
このガスは、血液の中に入り込み身体中に送り込まれるので、体臭や吹き出物、吐き気などの原因となります。
また、大腸にもダメージを与えるので、悪性腫瘍に発展する危険もあります。
つまり、たかが便秘と軽く考えるのは適当ではないということになります。
便秘薬に頼りすぎは危険
このために、出来るだけ早く改善したいということで、下剤などの便秘薬を多くの人が使用しています。
特に、女性は黄体ホルモンの作用や骨盤の形などが原因で便秘に見舞われやすいうえに、筋力が弱いということから便秘薬に頼りがちです。
ただし、注意しなくてはならないこともあります。
それは、下剤などの便秘薬には副作用があるからです。
便秘薬のタイプ
下剤などの便秘薬には、腸の働きを活性化するタイプと便と腸の両方に水分を与えて排出させるタイプの2種類に分類できます。
まず腸の働きを活性化するタイプの下剤は、言い換えれば無理やり便を押し出すという内容となります。
このために、肛門から遠い所に溜まっていた便まで押し出されることになるので、水っぽい状態のものまで排出してしまいます。
このために、このタイプを乱用すると下痢を引き起こす危険があります。
次に、便に水分を与え柔らかくさせるタイプの下剤は、腸の働きを活性化するタイプの様に無理に押し出すという内容ではないので、下痢や吐き気などの症状に見舞われる危険はありません。
身体への負担が少ないのもメリットであり、下剤を飲むと腹痛や吐き気など調子が悪くなるという人は、こちらのタイプがオススメです。
飲み方にも注意が必要
ただし、同じ便秘薬を使い続けるということはやってはいけない飲み方です。
これは、便秘薬がなければ便を排出できない身体となってしまうからです。
便秘薬は、あくまでも最後の砦として利用するものであり、食物繊維や乳酸菌を含んでいる食品の摂取や運動などによる基本的な便秘対策を行わなくてはなりません。