即効性がある便秘薬を服用する際に気をつけたいこと
- 2016.04.29
- 便秘薬の選び方や使い方
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便秘は、美容の大敵とも呼ばれている症状で、様々な不調を引き起こす原因となります。
これは、腸内で便が発酵することにより、悪臭を放つ有害なガスが生産されてしまうからです。
このガスは、血液の中に入り込むので、身体中に送られてしまい体臭や肌荒れの原因となります。
女性は特に便秘になりやすい
しかも女性は、身体の構造により便秘になりがちです。
これは、黄体ホルモンが大腸の運動を抑制すると共に水分を吸収することが関係しています。
便は、大腸のらせん運動により排出されるので、これが抑制されると出にくくなります。
また、腸内の水分を吸収されるので、便は硬くなり排出しにくい状態となります。
さらに、骨盤が広いということで大腸の形が変わりやすいということも、便秘を引き起こす原因となります。
便秘薬のタイプ
このように、便秘になりやすいうえに筋力が弱いので、改善するために便秘薬に頼る人は少なくはありません。
しかも早くスッキリしたいということで、即効性を重視しがちです。
ただし、このようなタイプの便秘薬を服用する際には十分に注意しなくてはなりません。
それは、依存性の高いタイプや副作用の危険がある便秘薬もあるからです。
便秘薬の危険性
即効性の高い便秘薬は、大腸を刺激してらせん運動を活発にすることにより排便を促すという内容です。
言い換えれば腸内にある便を無理やりに押し出すということであり、肛門から遠い所にある水っぽい便まで排出します。
このために、便秘を解消した途端に今度は下痢に悩むというケースも少なくはありません。
便秘薬による悪循環
このように、便秘と下痢を繰り返すことにより、腸内環境は悪化の一途をたどることになります。
これにより、大腸がんなどの生命にかかわる深刻な症状を引き起こす危険はゼロではありません。
実際に現在の女性のがんの死亡率のナンバーワンは大腸がんであり、便秘との関連性も指摘されています。
便秘薬と正しく付き合う
このために、即効性がある便秘薬を使用する場合は、長期利用しないように注意しなくてはなりません。
また、便秘薬に頼り過ぎるのではなく、野菜やフルーツなどの腸内環境を整える作用がある成分を含有した食品の摂取と、筋力を向上させてストレスを解消するヨガなどのスポーツを基本的な対策とするべきです。
また、どうしても便秘薬を使用しなくてはならないときには、大腸ではなく便に作用する酸化マグネシウムなどの塩分を主成分とした下剤の選択が適当です。
このタイプは、身体への負担は少ないので、赤ちゃんや妊婦の下剤にも使用されています。