腸が長いらしく、幼少期から便は出にくい体質でした。便を出すにはたくさんお米を食べたりする必要があり、それでも2~3日に1度出るかどうかというペースでした。常に便が溜まってお腹が張り、1カ月に1度は腹痛になって下痢を出すという生活でした。

どうしても便が出ない場合には便秘薬を服用していたのですが、効きの悪い薬もあり、なかなか改善しません。効きの良い薬もあるのですが、飲んだすぐ後に酷い腹痛に襲われて下痢を出してしまうため、体に良いとは言えません。 そこで、基本から立ち返り、食生活から見直すことにしてみました。レンコンやゴボウなど、繊維の多い野菜を積極的に食材に含めるようにし、1日1食は繊維の豊富な料理を作るようにしました。また、ヨーグルトや納豆など、腸の働きを良くする乳製品や大豆製品を摂取するように心がけました。加えて、体重を増やしたくないからと避けていた油ものも、腸内での滑りを良くするために料理に使うように変えました。例えば、朝食にヨーグルトと果物、昼食にご飯と味噌汁と納豆、夕食にゴボウとツナをマヨネーズで和えたサラダなどです。 このように食生活を改善してみた結果、無理にお米をたくさん食べたりしなくても1~2日に1度のペースで便が出るようになりました。再度便秘気味になることもありましたが、繊維の多い野菜の量を増やすとその翌日にはきちんと出るようになりました。

自分のように腸が長いなど、体質が原因で便秘症になった方も多くいらっしゃると思います。成長期までは特に問題はなかったものの、気が付いたら便秘に悩むようになっていたという方も多くいらっしゃると思います。そんな便秘に悩む方にまず気を付けていただきたいことは、極端な食事制限を控えることです。便秘症の方は消化が悪いのですから、お腹も張り、太りやすい体質になることが多いです。しかし、食べる量が少ないと、その中からできるだけ栄養分を吸収しようと体が働き、残った便はより小さいものとなります。小さな便が腸内に溜まった便を押し出すことができるはずもなく、結局は溜まってしまい、排出できなかったことからされに食事制限をしようとする悪循環が生まれます。 過度な食事制限は控えるようにしましょう。そして、便を排出するためにたくさん食べるのではなく、腸の働きを良くする食材を使うこと、適度に油分を摂取して腸内の滑りを良くするようにしましょう。