本来なら毎日排泄されるはずの便がなかなか出ない、お腹がパンパンに張って苦しいなど、便秘はとてもつらいものです。
そんな状態に悩まされている人はとても多く、女性の約三人に1人が便秘に悩んでいるというデータもあります。

あまりにも悩んでいる人が多いため毎日お通じが無いことが普通になってしまい、何の対策もしていないという人も少なくないのですが、実は便がきちんと排泄されないことは、とても体に悪い影響を与えます。

便秘が体に与える影響

便が毎日出ないことに慣れきってしまい、自分が便秘だという意識さえない人は少なくありません。

でも、本来食べたものは一定の時間で消化されて排泄していくというリズムによって生命活動を維持しています。
必要以上に長い時間食べ物が腸にとどまっていることで腐敗し、有害物質が発生して腸から吸収され、体の不調を招き、そんな状態が続くことでニキビなどの肌荒れが起こるのはこうしたことが原因です。

便秘を解消するための方法

毎日排便できない苦しさから便秘薬や下剤などを使って解消する人もいるのですが、あまり薬に頼り過ぎてしまうと、薬を使わないと自力で排泄することができなくなったり、腸の蠕動運動が上手くできなくなりさらに頑固な便秘を起こしてしまう可能性もあります。
薬で無理に出すのではなく、もっと自然な形で体に無理のないような解消方法が理想です。

足つぼを刺激して排便をスムーズに

東洋医学ではスムーズな排便を促すための対策として、つぼを刺激することが効果的だと言われています。
便秘の解消に効果的なのは、まずは足にあるツボで、体に様々な効果を与えるツボの一つに便秘解消のものがあります。

足の裏には全身の反射区と呼ばれる場所が集中しています。
指で押すとちょっとイタ気持ちいい感じがする場所がいわゆる足つぼですが、これは左右両足を同じように刺激することが大切です。
刺激を与える足つぼは足の親指の骨が横に張っている部分から土踏まずにかけての胃腸の反射区にあります。

また、もう一つは足の第二指に位置する足つぼで爪の横の第三指側にあるﾎﾟｲﾝﾄで、胃腸に不具合がある人が押すと痛みを感じる場所なのでとても分かりやすいツボです。
このツボは便秘だけでなくむくみの解消にも効果的で、痛みを感じる部分を押しながらつまむようにして持ち上げるのが効果的です。
また、ひざのお皿の部分から指4本ほど下がった場所にある足の外側にある足三里というツボは、万能のツボですが胃腸にも効果が高く美容効果も期待できる足つぼです。