なぜ?便秘になってしまう理由とは
- 2016.03.01
- 便秘の原因について
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便秘に悩まされることになる人は多いものの、なぜそうなってしまうのかということを理解している人はそれほど多くはありません。
理由がわかっていれば対処の方法も自然に気がつくものであり、普段から悩まされている人ほどその理解を進めることが大切です。
よく見られる便秘の種類とその原因
便秘に悩んでしまう人は大勢いますが、その原因は人によって異なります。その特徴を分類すると4つに大別することができます。弛緩性、痙攣性、直腸性、器質性というものが知られており、それぞれが異なる原因をもって発症しています。
弛緩性は最も多いものであり、大腸の蠕動運動の程度が低下してしまっていることが原因です。
痙攣性の場合には副交感神経が過度に刺激されていることによって生じているものであり、大腸が過剰に緊張してしまってうまく蠕動運動ができなくなってしまっているものです。
直腸性の場合には直腸に便が来ているにもかかわらず、通常は起こるべき排便反射と呼ばれる便意をもよおす運動が起こらないために生じてしまっているとされています。
そして、器質性の場合には腸閉塞や大腸がんなどの病気があったり、手術の際に癒着が起こってしまっていたりして物理的に腸管が細くなってしまっている部分があることで便が通過できなくなってしまっているのが原因となっています。
弛緩性便秘が起こってしまうことが多い理由
弛緩性便秘は最も多いものですが、大腸の蠕動運動が低下してしまう理由には様々な要因があります。蠕動運動を促進する刺激が足りていないというのが一つであり、ダイエットによってなってしまうことがあるというのが一例です。
腸の内容物が十分にあることによって腸壁が刺激されて蠕動運動が活発になります。
ダイエットによって食事量を減らしてしまったことによって腸の内容物が足りなくなってしまっていることがよくあるのです。
また、運動不足によっても同様に腸管への刺激が足りなくなって蠕動運動を起こしにくくなってしまうことがあります。
一方、ストレスによって緊張してしまい、交感神経が活性化してしまった状態が続いても蠕動運動が低下してしまう原因となります。
弛緩性便秘が起こる理由に基づいた対策
弛緩性便秘が起こってしまっている場合には多くの場合には生活習慣の改善で対策を取ることができます。
食事は三食しっかりと摂るということが大切であり、食物繊維をとって腸の内容物の体積を稼ぐとより効果的です。
また、運動習慣をもって腸を刺激し、ストレスを発散する趣味を持つようにすると弛緩性便秘の原因を排除していくことができるでしょう。